『闇に染まりし、闇を祓う』｜怖いのに面白い？「はやせ節」が炸裂する実話怪談の魅力

👻作り物のホラーに、どこか物足りなさを感じていませんか？

「どうせフィクションでしょ？」
そう思った瞬間、背筋を駆け上がるはずだった恐怖が、すっと冷めてしまう…。
そんな経験、一度や二度ではないかもしれません。

もし、あなたが求めているのが、誰かの頭の中から生まれた物語ではなく、現実の地面に根を張った、生々しい恐怖だとしたら。そして、その恐怖の先に、思わずクスッと笑ってしまうような人間味や、奇妙な愛情さえ感じられる物語だとしたら…？

今回ご紹介する、はやせやすひろさんの『闇に染まりし、闇を祓う』は、まさにそんなあなたの渇望を満たすための一冊。これは単なるホラー小説ではありません。大人気YouTubeチャンネル「都市ボーイズ」のはやせ氏が、その身で体験し、取材した“すべて実話”のホラー事件簿なのです。

🔍この記事を読めば、あなたの心はこう満たされる

この記事は、あなたが『闇に染まりし、闇を祓う』の世界に飛び込むための、最高のガイドブックです。読み終える頃には、きっとこんな感情を抱いているはず。

• ✔「実話」ならではの、じっとりとした本物の恐怖を追体験したくなる。
• ✔怖いだけじゃない、著者「はやせやすひろ」の人間的魅力に惹きつけられる。
• ✔物語を「聴く」という新しい選択肢が、どれほど魅力的かを知ることができる。

🤔なぜこの実話怪談は、読者を恐怖させると同時に笑顔にしてしまうのか？

本書は、ただ怖い話を集めただけの本ではありません。怪異ハンターとして、数々の呪物や不可思議な現象と向き合ってきた著者だからこそ描ける、「闇」との奇妙な共存の物語です。

口から黒いモヤを吐き出す少年、持ち主を不幸にする猫の置物、そして人を呪うために作られた神棚…。一つひとつのエピソードは、紛れもなく恐ろしい。しかし、多くの読者は「怖かった」と同時に「面白かった」「はやせさんのファンになった」と口を揃えるのです。その秘密は、物語の奥深くに隠されています。

📖【ネタバレなし】『闇に染まりし、闇を祓う』あらすじ｜あなたの呪い、引き取ります。

”怪異ハンター・はやせのもとにはさまざまな不可思議案件がやってくる。”
◎黒いモヤが口から入り込み、破壊行動をとってしまう少年に取り憑いていた“霊”の正体とは！？
◎「猫の置物」の持ち主を襲う突発性難聴や耳の怪我の理由とは？さらに、この呪いは広がっていく……。
さまざまな依頼や呪物の引き取りを通して、闇に濃く深く染まっていく、はやせ。同時に、怪異の経験者や呪物の持ち主たちを染めていた闇はだんだんと祓われていくのかもしれない。
読むごとに、あなたの闇は祓われるだろうか。それとも――。

これは、呪物を収集し、怪異を取材する男が、自ら「闇」の受け皿となることで、誰かの「光」を取り戻そうとする、壮絶で、どこかユニークな記録なのです。

🗣️なぜ『闇に染まりし、闇を祓う』の感想で「脳内再生余裕」の声が続出するのか？

本書のレビューを覗くと、特に目立つのが「はやせさんの声で脳内再生された」「YouTubeを見ているようだった」という感想です。これは、本書が単なる事件の記録ではなく、著者自身の語り口、その人柄そのものが色濃く反映されている証拠と言えるでしょう。

「YouTubeで聞いた話なのもありますが、読んでいけば行くほど、脳内ではやせさんの声で再生されて、本を読むと言うより、話を聞いている様な感覚になりました。凄く面白い感覚でした」

「文章の雰囲気にはやせさんのキャラクターがよく出ていて、頑張って執筆したんだろうなぁと親みたいな気持ちになるので、はやせさんのファンならうれしい一冊だと思う。」

ファンはもちろん、本書で初めて著者に触れる人も、その軽妙で時に鋭い語り口に引き込まれ、まるで目の前で怪談を聞いているかのような錯覚に陥ります。この圧倒的な臨場感こそが、多くの読者を虜にする最大の魅力なのです。

🔑【微ネタバレ注意】『闇に染まりし、闇を祓う』の魅力。物語の魂は、この3つのキーワードに隠されている

この物語の本当の凄みに触れる前に、知っておいてほしい3つのキーワードがあります。これこそが、本作がただの怖い話で終わらない理由です。

• ✔YouTuberが体験した「本物の怪異」
• ✔恐怖を笑いに変える「はやせ節」
• ✔闇を引き受ける「呪物コレクターの覚悟」

📂登場する呪物＆怪異ファイル（一部抜粋）

物語の深掘りの前に、本書に登場する特に印象的な呪物や怪異を少しだけご紹介します。これらの「いわく」が、はやせ氏によってどのように解き明かされ、引き取られていくのか…。想像を膨らませてみてください。

【深掘り解説①】人気YouTuberが体験した「本物の怪異」がもたらすリアリティ

本書の根幹をなすのは、これが「実話」であるという揺るぎない事実です。著者は机上で物語を組み立てるのではなく、自らの足で現場に赴き、当事者から話を聞き、時には呪物そのものを引き取ります。

「都市ボーイズさんのYouTubeからはやせさんを知り購入。 オンラインである程度なんでも完結できる時代に実際に当事者に会い、取材をされている。 だからこそ書ける生々しさがこの本からは溢れている。」

例えば、「呪いの神棚」のエピソード。人を呪うために作られた神棚が、作り手の人生をどう狂わせたのか。その顛末は、フィクションでは描けない人間の業と執念に満ちています。読者は安全な場所から覗き見ているはずなのに、その生々しさに、まるで自分の日常が侵食されるような錯覚を覚えるのです。

【深掘り解説②】恐怖を笑いに変える、唯一無二の「はやせ節」

もし本書がただひたすらに怖いだけの本であれば、読後感はもっと重苦しいものになっていたでしょう。しかし、多くの読者が「面白かった」と感じるのは、著者特有のユーモア、通称「はやせ節」が絶妙なスパイスになっているからです。

「はやせさんの呪物への愛、呪物のこの男を生かしておきたいと事故から守る健気？な相思相愛の関係にほっこり。はやせさんがお祓いを断って、呪い住職が何でッ？！とツッコんだのは笑った。怖かったのは「呪いの神棚」の呪物所持者。…全編うまく笑いに昇華してくれるおかげで明るい気持ちで読み終えた。」

どんなに禍々しい状況でも、どこか客観的で、時にはシュールなツッコミを入れる著者の視点。それが、読者を過度な恐怖から救い出し、エンターテインメントとして物語を楽しむ余裕を与えてくれます。この恐怖とユーモアの綱渡りこそ、はやせやすひろという作家の真骨頂なのです。

【深掘り解説③】闇を引き受ける「呪物コレクター」の覚悟と哲学

なぜ著者は、自らを危険に晒してまで呪物を集めるのか？ その答えは、本書のエピローグや端々から滲み出る、彼の哲学にあります。彼は単なる怖いもの好きではありません。行き場を失ったモノや、それにまつわる人々の想い、そのすべてを引き受ける覚悟を持った「受け皿」なのです。

「呪物を集めることによって、はやせさんの内部に色々なものがたまり、それが逆にはやせさんが死なないように守っているとあり、なるほどと思う。…“自呪神”の話が一番嫌だった。」

タイトルにあるように、彼が「闇に染まる」ことで、依頼者たちは「闇を祓われる」。それは自己犠牲のようでありながら、彼自身がその「闇」ごと愛し、共存しようとしているようにも見えます。この深遠なテーマが、物語に単なる怪談では終わらない奥行きを与え、読者の胸に深く刻まれるのです。

🎙️心に刺さる「はやせ語録」集

物語の魅力をさらに深めるのが、著者の人間味あふれる言葉の数々。レビューでも絶賛される彼の哲学やユーモアが垣間見える「語録」をご紹介します。

「呪物ってのは、モノ自体が怖いんじゃない。そこに込められた人間の想いやストーリー、その歴史ごと引き受けることなんです。」
（呪物コレクターとしての彼の信念を象徴する言葉）

「「お祓いですか？ いや、大丈夫です」って断ったら、住職さんが「え、なんで！？」みたいな顔してて（笑）。」
（彼のユーモアと常人離れした感覚が光る一幕）

「結局、一番怖いのは幽霊や呪いじゃなくて、生きてる人間なんですよね。」
（数々の怪異を取材してきた彼だからこそ言える、核心を突く言葉）

🎧この生々しい語りを、耳元で直接体験する覚悟はありますか？

もし、今あなたが想像したはやせ氏の軽妙なツッコミや、怪異に遭遇した人々の震える声を、プロのナレーターによる演技で直接鼓膜に届けられるとしたら…？ その恐怖と興奮は、文字を追うだけでは得られない、全く新しい次元の体験になるはずです。

❓『闇に染まりし、闇を祓う』に関するよくある質問

Q1. Audible版のナレーション、関西弁（岡山弁）のイントネーションが気になるって本当？

A. はい、ナレーションのイントネーションについては、レビューで賛否両論あるのが事実です。「イントネーションが気になって話に集中できなかった」という声がある一方、「著者は岡山出身なので、その雰囲気を再現していて素晴らしい」「本物のはやせさんに似ていて臨場感があった」という絶賛の声も多数あります。これはナレーターが、著者のキャラクターや出身地をリスペクトし、あえて岡山弁のニュアンスを再現しようと試みた結果と捉えられます。そのため、都市ボーイズのファンや、著者の語り口を知っている方ほど、その再現度の高さに没入できるかもしれません。一つの「演出」として楽しめるかどうかが、評価の分かれ目と言えそうです。

Q2. YouTubeで語られている話と同じ？ 本で読む価値はある？

A. 多くのエピソードはYouTubeチャンネル「都市ボーイズ」で語られたものがベースになっています。しかし、書籍化にあたり、より詳細な背景や後日談、そして著者の心情が深く掘り下げられています。レビューでも「YouTubeとは、また違った楽しさ」「文章で読むとより整理出来てよかった」という声が多く見られます。動画とは異なり、自分のペースでじっくりと文字を追い、恐怖を反芻する読書体験は格別です。バラバラに語られていた怪奇話が時系列で整理されているため、一つの壮大なホラードキュメンタリーとして、より深く世界観に浸ることができます。

Q3. ホラーは苦手だけど、楽しめる？

A. 結論から言うと、「ホラーが苦手な人でも楽しめた」という感想は多いです。本書は、読者をただ怖がらせることだけを目的としていません。前述の「はやせ節」と呼ばれるユーモアや軽妙なツッコミが随所に散りばめられており、恐怖を緩和してくれます。「怪談好き」はもちろん、「不思議な話」「世にも奇妙な物語」といったジャンルが好きな方であれば、夢中になれる可能性が高いです。ただし、扱っているテーマは呪いや怪異なので、その点はご理解の上、手に取ってみてください。

Q4. 話題の「特級呪物・猫ちゃん」の話が特に気になるんだけど、どんな感じ？

A. 「特級呪物・猫ちゃん」は、本書の中でも特に人気の高いエピソードの一つです。SNSでも話題になり、実際に著者が開催する「呪物展」で現物を見に行ったというファンもいるほど。物語は、とある猫の置物を手にした人々に降りかかる突発性難聴や耳の怪我の謎を追うというもの。呪いの連鎖が生々しく描かれる一方で、最終的にはやせ氏の元に引き取られた「猫ちゃん」との奇妙な関係性が描かれます。怖いけれど、どこか愛嬌も感じてしまう…そんな不思議な魅力に溢れたエピソードです。

🤝あなたの隣にあるかもしれない「闇」と、どう向き合いますか？

『闇に染まりし、闇を祓う』を読み終えたとき、あなたは単なる恐怖だけでなく、奇妙な安堵感を覚えるかもしれません。それは、どんなに深く、得体の知れない「闇」であっても、それを受け止め、向き合おうとする一人の人間がいることを知るからです。

私たちの日常にも、大小さまざまな「闇」や「理不尽」は存在します。それらを見て見ぬふりをするのは簡単です。しかし、この物語は、その闇の中にこそ、人間本来の面白さや愛すべき歪さが隠れているのかもしれないと、そっと教えてくれます。

もしあなたが、ありきたりの物語に飽き飽きしているなら。日常のすぐ隣にある、もう一つの世界を覗いてみたいなら。ぜひ、はやせやすひろという稀代の怪異ハンターの事件簿を、開いてみてください。あなたの価値観を揺さぶる、忘れられない読書体験が待っています。

📣【追伸】この記事を閉じる前に。はやせ氏の怪談会、最前列で参加しませんか？

記事の途中でも少し触れましたが、この物語の真価を120%味わうための、とっておきの方法があります。それが、Audibleによる「聴く読書」です。

「朗読だと、はやせ節の面白さが半減しそう…」
「声だけだと、かえって怖くないのでは？」
そう思うかもしれません。しかし、本作のAudible版は、そんな不安を遥かに超えるクオリティで、あなたを怪異の渦中へと引きずり込みます。

「はやせさんが取材をたくさんされているというのは聞いていましたが、その様子をオーディブルで聞くと本当に取材の風景を目の当たりにしているようで聞き入ってしまいました。…はやせさんは関西弁ではなく岡山訛りで話されるので、とてもそれが似ていてナレーションの方、動画やポッドキャストを聴いて研究されたのでは？と思うほどお上手だなと思いました。」

多くのファンが証言するように、ナレーターの樋柴智康さんは、著者独特の岡山弁のイントネーションや「間」を見事に再現。まるで、はやせ氏本人があなたの耳元で、体験したばかりの事件を生々しく語りかけてくるようです。

文字で想像した恐怖を、「声」と「音」で完成させる体験。この物語の本当の恐ろしさと面白さを、ぜひその耳で確かめてみてください。