『わが投資術』|億り人の逆張り思考と実践術【書評】

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「とりあえずインデックス投資を続けていれば、将来は安泰だ」…そう信じようとしながらも、心のどこかで拭えない不安はありませんか?

市場が熱狂に沸くニュースを見るたび、「本当にこのままでいいのだろうか?」という焦り。一方で、暴落の予言に触れるたび、「自分の資産は大丈夫か?」という恐怖。多くの人が「これが正解だ」と言う道を進みながらも、その他大勢と同じ船に乗っているだけのようで、自分の意思で未来を切り拓いている感覚が持てない。

そんな、思考停止の「お任せ投資」から脱却し、自分の頭で考え、市場のノイズの先にある本質的な価値を見抜く力を手に入れたいと願うあなたにこそ、この本は劇薬となるかもしれません。

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※作品によっては、時期により聴き放題の対象外となる場合があります。ご利用の際は最新の情報をご確認ください。

🤔この記事で解決できる3つの悩み

この記事は、あなたが抱えるこんなモヤモヤを解消するために書かれました。

  • インデックス投資以外に、自分の武器になるような投資戦略が欲しい。
  • プロの投資家が経験する「成功のリアル」と「失敗の地獄」を具体的に知りたい。
  • 机上の空論ではなく、明日から自分の投資判断に活かせる「具体的なモノサシ」が欲しい。

💎なぜ、市場が注目しない「日陰の小型株」にこそ富の源泉があるのか?

本書が他の凡百の投資本と一線を画すのは、多くの人が目を向ける大型株や流行りのテーマ株ではなく、アナリストさえカバーしない「割安な小型株」にこそ、個人投資家が勝つための最大のチャンスがあると断言している点です。

なぜなら、そこはプロの機関投資家が資金量の問題で参入しづらく、市場の非効率性が手付かずのまま残された、最後の桃源郷だから。本書は、その桃源郷で「お宝」を発掘するための具体的な地図とコンパスを、私たちに授けてくれます。

🚀【結論】市場の”常識”を疑え。富は、誰もが見向きもしない場所に眠っている

もしあなたが本書のメッセージを3行で知りたいなら、それは以下の通りです。

1.大衆が熱狂する場所に行くな。本当に価値あるものは、孤独な探求の先にある。
2.企業の価値は、将来の夢物語ではなく「今ある現金の力」で測れ。
3.市場は効率的ではない。自分の頭で考え、逆張りできる者だけに微笑む。

本書は単なるテクニック集ではありません。それは、個人資産800億円超を築いた伝説の投資家、清原達郎氏が全人生を賭けて体得した、市場と対峙するための「哲学」そのものなのです。

🔥長者番付1位の男が明かす投資の真実。読者からは「面白すぎて眠れない」の声多数

著者の清原達郎氏は、サラリーマンでありながら長者番付で1位に輝いた唯一無二の伝説を持つ人物。咽頭がんで声を失い、引退を決意した彼が、後世に自身の投資術のすべてを託すべく書き上げたのが本書です。

その内容は、生半可な成功法則とは次元が違います。レビューには、その圧倒的なリアリティと実践性に対する驚きの声が溢れています。

「特にネットキャッシュ比率による投資銘柄の選定は、目から鱗が落ちました。明日からすぐに使える投資方法です。」

「売買のタイミングを見極めるくだりはハラハラドキドキして、Netflixのドラマでも見ている気分で、一気に読了しました。」

「この本でようやく身に染みて理解できるようになった。(中略)その成果は実際にファーストロジックという会社への投資で実った。この本のおかげです。」

「難しい」という声もありながら、多くの読者が「読み物として最高に面白い」「何度も読み返したいバイブル」と絶賛。それは本書が、著者の血と汗と涙が滲んだ、一つの壮大なドキュメンタリーだからでしょう。

🛠️【実践編】「割安小型株」発掘術、大衆の逆を行く投資哲学、そして地獄からの生還録

ここからは、あなたが本書から得られる「3つの武器」について、核心部分を深掘りしていきます。これらは、あなたの投資観を根底から覆し、明日からの行動を変える力を持っています。

【メソッド】明日から実践できる「割安小型株」の発掘術

本書が提示する最も強力で具体的な武器が、「ネットキャッシュ比率」という指標です。

これは、企業の時価総額に対して、実質的な現金(ネットキャッシュ)がどれだけあるかを示すもの。簡単に言えば、「その会社の値段に対して、どれだけ現金を持っているか」を見る、極めてシンプルな指標です。

清原氏はこの指標を使い、会社の価値が市場価格を大きく下回っている「超割安株」を発掘してきました。レビューでも、「この指標のおかげでストップ高を経験した」という声があるほど、その威力は絶大です。

「ネットキャッシュ比率 = ((流動資産+有価証券)*70-負債)/時価総額 = 1以上は割安」

多くの投資家がPERやPBR、将来の成長性といった複雑な指標に目を奪われる中、清原氏は「足元の現金の力」という、ごまかしの効かないファクトを重視します。この視点は、情報過多の時代において、あなたが銘柄を判断するための揺るぎない羅針盤となるでしょう。

【思考法】市場のノイズに惑わされない「逆張り」の哲学

「落ちてくるナイフは掴むな」――これは投資の世界でよく言われる格言です。しかし、清原氏は真っ向からこれを否定し、「落ちてくるナイフは掴む/買い向かう」と断言します。

これは単なる無謀なギャンブルではありません。市場がパニックに陥り、恐怖から優良株まで投げ売りされている時こそ、本来の価値よりもはるかに安く仕入れる絶好のチャンスだという、逆張り投資家の真髄を表す言葉です。

本書を貫くのは、この「counter-intuitive(直観に反する)」な思考法です。

  • 自分が多数派側になったら警戒する。
  • テーマ株が流行りだしたら、それはもう終わりの始まり。
  • 株価が下がっても損切りはするな。買い増しか放置が基本。

この哲学は、日々の株価の変動に一喜一憂し、メディアの煽りに心を揺さぶられがちな個人投資家にとって、精神的な支柱となります。市場のノイズから距離を置き、孤独に、しかし確信をもって自分の道を歩むための胆力が身につきます。

【追体験】成功と地獄から学ぶ「生々しい投資家の現実」

『わが投資術』がただのノウハウ本で終わらない最大の理由は、著者の壮絶な投資家人生が赤裸々に描かれているからです。

ジョージ・ソロスからの誘いを断った話、オリンパスの粉飾決算の裏話、そして圧巻は、2008年のリーマンショックで経験した「地獄絵図」です。資産は激減し、顧客からの解約が殺到する――。レビューで「聞いているだけで吐きたくなるような失敗談」と評されるほどの生々しい描写は、私たちに投資の本当の怖さを突きつけます。

「成功談はもちろんのこと聞いているだけで吐きたくなるような失敗談/大損失も赤裸々に紹介されており、日本で最も成功した機関投資家の実態が垣間見えて非常に興味深い内容だった」

しかし、重要なのはその先です。地獄の淵からいかにして立ち上がり、再び市場に立ち向かっていったのか。そのプロセスを追体験することで、私たちは単なる知識ではなく、どんな暴落にも耐えうる強靭な精神力と、失敗から学ぶ姿勢を学ぶことができます。これは、どんなシミュレーションや教科書からも得られない、最も価値ある学びの一つです。

🤔あなたはどっち?今すぐできる「割安株ハンター度」セルフチェック

本書の投資術があなたにフィットするか、簡単な質問で確かめてみましょう。直感で正直に答えてみてください。

  • 世間で話題の銘柄をつい買ってしまうことが多い
  • 会社の決算書(特に貸借対照表)を見るのは苦手だ
  • 株価が下がると、不安ですぐに売ってしまう(損切りしてしまう)
  • 投資の判断を、専門家やインフルエンサーの意見に頼ることが多い
  • 誰も知らないような地味な会社を調べるのは面倒だと感じる

診断結果

【チェックが0~1個だったあなた】
あなたはすでに「割安株ハンター」の素質アリ!本書は、あなたのその才能を爆発させるための最高の武器庫となるでしょう。

【チェックが2~3個だったあなた】
一般的な思考を持つ堅実な投資家タイプ。だからこそ、本書はあなたの「考え方」を根底からアップデートする絶好の機会です。新たな視点が、あなたの資産形成を加速させます。

【チェックが4~5個だったあなた】
要注意!あなたは市場の熱狂やノイズに流されやすい傾向があるかもしれません。しかし、それはチャンスです。本書を読み、まず「逆張りの哲学」をインストールすることから始めれば、その他大勢から抜け出す大きな一歩を踏み出せます。

⚠️【警告】この「孤独な探求」を楽しむ覚悟がなければ、本書はただの危険な薬です

一つだけ、正直にお伝えしなければならないことがあります。もしあなたが、「これを読めば、明日から簡単にお金持ちになれる魔法の公式が手に入る」と考えているなら、この本は買わないでください。

本書が示す道は、誰にも評価されない銘柄を、たった一人で調べ上げ、世間が間違っていると信じて、孤独に買い向かう道です。それは、華やかさとは無縁の、地道で、時として精神的に辛い作業を伴います。

この「孤独な探求」そのものを楽しむ覚悟がない人が本書の手法を中途半端に真似すれば、それは単なる「無謀な逆張り」となり、資産を危険に晒すだけの劇薬になりかねません。自分の頭で考え、その結果に全責任を負う。その覚悟を持つ者だけが、本書を真の価値に変えることができるのです。

🗺️さあ、最初の宝探しへ。お気に入りの企業の「貸借対照表」を開く5分間から始めよう

ここまで読んで、圧倒されたかもしれません。しかし、伝説の投資家への道も、最初は小さな好奇心から始まります。

この記事を閉じたら、ぜひ試してほしいことがあります。それは、あなたが普段使っている製品やサービスを提供している、お気に入りの上場企業の「貸借対照表(B/S)」をネットで検索して開いてみることです。

すべてを理解する必要はありません。ただ、「現金及び預金」「投資有価証券」「有利子負債」といった項目がどこにあるかを確認し、その会社の「時価総額」と見比べてみてください。「あれ、この会社って、時価総額のわりにすごく現金を持っているな?」――そんな小さな気づきこそが、あなたをその他大勢から抜け出させ、自分だけの宝の地図を手に入れるための、記念すべき第一歩になるはずです。

市場は誰に微笑むのか? その答えは、本書の中に、そしてあなたのこれからの行動の中にあります。

🎧【追伸】文字だけでは伝わらない、伝説の投資家の「息遣い」

この記事では、『わが投資術』の核心的なエッセンスをお伝えしましたが、文字だけでは伝えきれない本書の本当の深みがあります。それは、清原氏のユーモア、皮肉、そして投資に対する凄まじい情熱が込められた「言葉の息遣い」です。

この「息遣い」まで体感し、投資哲学を血肉に変えたいなら、「聴く読書」Audibleが最高の選択肢になります。

  • 経済小説のような臨場感
    プロのナレーションによって、リーマンショックの地獄絵図や、経営者との丁々発止のやり取りが、まるで映像のように脳内で再生されます。文字で読む以上のスリルと興奮が、あなたの学びを加速させます。
  • 投資哲学の血肉化
    通勤中や運動中、家事をしながら繰り返し聴くことで、清原氏の逆張り思考や銘柄選定の基準が、無意識レベルにまで刷り込まれます。それは、いざという時の投資判断で、あなたを支える強固な土台となります。
  • 言葉の裏にあるニュアンス
    「~なんでしょうねえ」といった独特の語り口。その声のトーンや間合いから、文字だけでは読み取れない著者の自信、あるいは自嘲といった深いニュアンスが伝わってきます。これが、本質的な理解をさらに深めてくれるのです。

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